禁断の恋はじめます
夏休み突入……


受験生には夏休みなんてない。

ひたすら塾に勉強


私は絶対啓吾の
学校に意地でも行ってやる

そう誓ってから
勉強も結構しっかりできるように
なってきた。


それから優しい島田くんの
家庭教師も
大きな存在で


啓吾に秘密ってとこで
私はけっこう
楽しかったりした。



「朱奈ってさ…
一日一回以上 啓吾の話するよな。」


島田くんに
つっこまれて
慌てた。


「そう?別に意味はないけど
ほらウチの男はパパと啓吾だけだし…
ゴメンネ…感じ悪い?」


「いや~
なんかいいなって…
朱奈はにいちゃん大好きなんだ?」



「そりゃ…憎たらしくて
喧嘩もするけど
おにいちゃん…だもん…
やっぱり大好きだよ……」


 おにいちゃん…なら
 大好き言ってもいいよね…

心の中でつぶやいた。



「啓吾 俺と朱奈が
付き合ってんの知ったら
ビックリするだろうな~」



「きっと先輩に余計なこと
言ってるんじゃないかって
焦ると思うよ。」



島田くんが私の手を握った。


  ドキン……

緊張感がお互いを行き気する。
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