禁断の恋はじめます
それから私たちは
どんどん接近していった。


島田くん が


勇樹に変わった……。


「明日の試合は
応援に行くからね~」


「マジ?めっちゃ緊張するな~」


「ずっと行きたかったんだ。
塾あるから…やっとお休みだし…
でもパパのビデオで
試合は見てたから
勇樹メッチャかっこいい~」



「俺だけの応援?」



一瞬答えにつまった。


「あ…啓吾はおまけ…」



勇樹はニッコリと笑って
私の手をとった。


「それでもいいや~
いつもついでの応援だから
俺だけって嬉しいや。」



  可哀そう…


勇樹が気の毒だった。



  あんなにうまいのに……
  誰も応援してくれないって


「ばれたら困るけど
一生懸命応援するからね。」




勇樹は子供のように
喜んだ。
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