禁断の恋はじめます
「…今…今でもいいよ。
勇樹がいいって言ってくれたら
私…この手をもう
離したくない……。」


「朱奈……。」


勇樹の指が
私のブラウスのボタンを
外して行った。



「勇樹・・・・・
私をもらってください…。」



ブラウスが床におちた。


首筋にキスされると
立っていられなくなった。



「喜んで……。」




ふり向いて勇樹の胸に飛び込んだ。



広くて逞しくて
温かい胸……。


ついこの間までここに
いたはずなのに
すごく新鮮な気持ちだった。



  これでいいんだよね


勇樹の唇を受け入れた。



  これが啓吾の望むこと……


私はその夜
ひさしぶりに勇樹に抱かれた。
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