禁断の恋はじめます
「ほら~~いけ~~!!」

私と母は声を合わせて
応援していた。

グランドを走る子供たちの中に
勇樹と私の息子 隆弘がいる。

カメラをまわす父


まるで啓吾を応援していた
あの幸せな週末がここにある。


携帯が鳴った。


「あ…パパ
今 勝ってるよ!!
隆弘が一点決めてね……
それでね……。」

仕事で息子の応援に来れない勇樹から
何度も電話がきている。


「パパさん?」



「仕事が手につかないらしいわ。」


そんな話をしてたら
隆弘がまたゴールを決めた。


「キャ~~~~~」母と飛びあがって喜んだ。


両親の目には啓吾と隆弘が
重なりながらピッチを走りまわっている。


私もそう……。


池端 啓吾は永遠に
私たち家族の心の中にいる。


 『大好きよ 啓吾…。』


 『俺もだよ……。』



永遠に・・・・・・・。
私の隣で きっと微笑んでる……。


風になって……
私のそばで 見守っているって
信じている……。




    ~END~
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