禁断の恋はじめます
「朱奈~ジュース持ってきて~」



「・・・・・。」


「朱奈~ジュース……」


「もう自分で持ってきなよ!!」


  イライラしてる…


「なにそんなに機嫌悪いのよ~。」

啓吾が仕方なく
起き上がって冷蔵庫の
オレンジジュースをコップに注いだ。


「明日試合 何時から?
これに勝てたら
上位リーグ進出だもんね。
楽しみだわ~」


ママが啓吾の頭を
ポンポン小突いた。



「10時だよ。
朱奈も来るのか?」


啓吾が言った。


「行くよ……。」


 啓吾の彼女も来るらしいよ……


「やっと塾も夏休みか…
もう家族ではなかなか
出かけられないな……。」


パパが寂しそうにつぶやいた。


「そうね…とりあえずは
朱奈の受験が終わってからだね。
啓吾も忙しいし…。」


ママが林檎をむいて
テーブルに持ってきた。

「啓吾はそんなに
忙しくないっしょ…」


私は林檎を頬張った。



「なんか朱奈
ずいぶんからむよな…」


啓吾が頬張った頬の
反対側からギュ~~って押した。
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