禁断の恋はじめます
追いかけてきた啓吾に
つかまった。


「ちょっと待てって!!!」



「痛い~!!」


啓吾の手が私の手首を
強く握った。


「何か…聞いたのか?」


私はしらばっくれる。
勇樹を巻き込むわけにはいかない。


「何?」


「イヤ…なんか朱奈変なこと言ったから。」


啓吾は困った顔をした。




「ただ…そういうことしちゃ
彼女になった人に嫌われるって
言っただけじゃん。
何そんなに反応してんの!?」



啓吾は私の手を離した。



「啓吾…何か変だし…」



「俺?イヤ…別に何も……」



彼女がいるって
言ってくれればいいのに


どうして私に隠すの?



「おまえの方が変だし…」


私は何で
啓吾に隠してんの?



「二人とも変なんだよ……
兄妹だから
よく似てんだね。」


秘密にしたり
ごまかしたり……



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