禁断の恋はじめます
トイレに行ったら
ちょうど勇樹とバッタリ会った。


「おめでと~~!!!
すごいシュートだったね。」


私がそう言うと
勇樹がいきなり抱きついてきた。


「キャ…」

思わず声をあげた。



「サンキュー!!!朱奈の声で
頑張れた。
今日は朱奈へのゴールだった!!!」



勇樹はパッとからだを離して


「あ…ごめん!!汗臭いのに…」

そう言うと
頭を何度もさげた。



そんな勇樹が愛おしくて
私は自分が中学生で
勇樹が高校生なのも忘れて

まるでお母さんになった気分になって


勇樹を抱きしめた。


「全然…臭くないよ~~
太陽の匂いがする……。」


 啓吾と同じ汗の匂い……



「かっこよかったよ。」



「応援してくれたから……
メチャ嬉しかった。
ずっと…応援してくれるか?」



「うん……。」



顔を静かに離したら
泥だらけの勇樹の顔にキュンとした。


 勇樹ならきっと…
 私の禁断の恋を止めてくれる


私はまた自分から
勇樹にキスをした………。


ファーストキス……


これからは胸を張って
真っ当な恋をしよう……。
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