禁断の恋はじめます
啓吾をこうして
近くから見ていられるのは


今は切ないけど

だけどそれはとても
幸せなことなのか
不幸なことなのか


どっちとも言えないけど


啓吾は私のおにいちゃんで

私と同じ
この両親から生まれてきた。


その運命を

あきらめて受け入れるしかない


幸い勇樹という


素敵な彼もできたことだし



あきらめる


あきらめるって
この恋は絶対に
叶うわけもないから


誰にも知られず
ずっと未来に



この想いを思い出せば

ちょっと胸が痛んでも


いつかきっと
笑って話せる日がくるよね


ママに甘えながら
啓吾の大好物の


ハンバーグを作った。



 私の気持ちをここに
 いっぱいつめて



啓吾のハンバーグを握る。
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