禁断の恋はじめます
「ママ ちょっと買いものに行くね。
なんか食べたいものある?」



「プリン~」



二人一斉に叫んだ。



「はい はい
二人の大好物のちょっと
高いプリンね~」



そう言ってママは出かけていった。



二人だけのリビング


そして顔を突き合わせて
私は受験勉強


啓吾は宿題を……



ペンの音しか聞こえない



緊張感


しばらくして啓吾が


「できたか?」


と覗き込む。



心臓の音が聞こえるんじゃないかって
ヒヤヒヤした・・・・・。


至近距離で見る啓吾


まつ毛が結構長い

切れ長の目は
誰に似たんだろ


私はパンダ目だから


どっちかといえば
クド系な遺伝子


でも啓吾だけは
ちょっと違った。


周りからあまり似ていないと
言われるけど


ママは


「啓吾はママの死んだ兄に
ソックリなのよ~~。
いい男だったのに……
事故で死んじゃったの。
啓吾はきっと
おじいちゃん家系なのよ~」




啓吾の涼しげな目は
色っぽくて

ドキドキする……。
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