禁断の恋はじめます
「待ったか?」



「大丈夫だよ。」


今日は待ち合わせをして
誕生日プレゼントを
勇樹が買って
くれることになっていた。


自然につなぐ手も
最近はあたりまえになっていた。


勇樹は結構有名人で


一緒にいても視線を感じる。


同世代だけじゃなくて
年下や

ときには
おじさん
おばさんまで・・・・・。



「また…見てたね…」


「ごめんな~サッカーでちょっと
有名だからさ……。
よく視線感じて
ドキドキするよ……。
最近慣れたけどね……。」



サッカーを知ってる人には


「ほら あの人って~」
みたいな

「彼女いるんだ~」
なんて声


「それも中学生だし~」
悪いか!?


だから自然に私も見られてるから
ちゃんとしなくちゃ

って気が抜けない……。


でもそんな勇樹の彼女ってことは
優越感だったりする。


勇樹を好きって
気持ちも大きくなっていた。


きっと
きっと
勇樹が私を救いあげてくれる



そう信じていた。


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