禁断の恋はじめます
「啓吾に付き合ってること
話したよ。」


部屋に戻って
勇樹が可愛い
ハートのネックレスを首にかけてくれた。


二人分のケーキーを食べながら


「啓吾知ってただろ?」


「わかってるって言った。」



「俺に朱奈と付き合ってるのかって
聞いてきたから
うんって答えた。」



「そう。
このまえの試合できっと
啓吾も勘付いたと思うけどね。」



「あいつもかなりの
シスコンだな~わかる気もするけど…
『受験もあるし…支えになって下さい』
って言ってた。
こんなカワイイ妹だもんな…
シスコンにもなるよな~」

勇樹の指がネックレスのハートを
優しく撫ぜた。



「ありがと・・・
こんなカワイイプレゼント……」



「これからは啓吾じゃなくて
俺が朱奈を支えるから……」



「おねがいします。」


勇樹はブラウスから見える
胸元のネックレスにキスをした。


心臓がドクン…ドクン…とした。



勇樹は立ちあがって
私の顔を優しく見つめた。


「誕生日おめでと……」



長くて甘いケーキの味のする
キスを何度も
繰り返しした。


「愛してるよ」

勇樹の言葉にしがみつく私……。


 しっかりつかまえてて……
< 66 / 443 >

この作品をシェア

pagetop