禁断の恋はじめます
「いいの?」



「うん……
このままで……一緒に…」



嬉しかった。


啓吾に拒絶されると
思ってたのに………



「なんでさ…おにいちゃんって
呼ばれたくないか…
まえ聞いてたよな……」


同じシャンプーの匂いがする
啓吾の髪の毛に
気づかれないように静かに
キスをする………。


「うん……。」



「小さい頃は二つ
一つはかあさんから少し
距離を置きなさいって
言われたみたいで
甘えちゃいけないぞって…
それがすごくイヤだった……
それから……二つ目
幼稚園の頃かな
どうしてか朱奈に呼ばれるのが
絶対にイヤだった……」


私は啓吾の髪の毛に
この時とばかりに
唇を寄せる………。



「その二つ目がさ・・・
もうすこし大きくなってきて
わかった時……
めっちゃショックだった……。」



「え・・・・何が?」


啓吾の手が
私の手を力一杯握るのが
わかった。



どうしてだろう


何かを期待してるように
心臓が激しく脈打つ……



禁断の扉を……
開いてしまおうと
私の悪魔が叫んでる……。
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