禁断の恋はじめます
「ね?心臓の音わかる?」



「うん……
ゴメン…緊張させて……
軽蔑したよな……
ゴメン…初雪をおまえと一緒に
見たからかな……
冬が来るのがイヤだからかな…」



「冬が贈ってくれたプレゼントかな…」

私はもう…
どこまでも啓吾と地獄に
おちていいと思った。



「ん?」



「まさか……
啓吾と私に同じ悪魔が
住み着いてるなんて思わなかった。
今ね…私の中にいる
悪魔が騒いでる……。」



二人で
開けたらどんなに
辛くても・・・・・
手を離さないで………。


「私も同じ・・・・・。
啓吾と恋ができないことを
悲劇だと思ってきた……。
こんなに好きなのに……
なんで啓吾は家族なんだろって…」



「朱奈?」


啓吾が向きを変えて
私の頬を優しく包み込んだ。



恥ずかしくて
私は啓吾の顔が見られない



「愛してる……」


啓吾が囁いた。


「私も世界で一番
啓吾を愛してる……」




「マジか・・・・?
俺…夢…みてんのかな…」


啓吾の唇を・・・
禁断の恋を・・・・・


私は受け入れてしまった。
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