禁断の恋はじめます
「誕生日…何も買ってない…」


「いつものことじゃん……
でも今最高に幸せだから
こんな素敵なプレゼントはないよ~」



啓吾の胸に顔を埋めた。



「これから俺ら
どんな罪を犯すんだろ…
秘密を守るために
どれだけ自分を裏切るんだろ…」


啓吾の指が私の髪を弄ぶ



「秘密を守るためのウソなら
どんなことでも耐えるよ……。
二人のために悪魔になろう……。」



私はその言葉を聞きながら


「啓吾・・・・
愛してる」とつぶやく



「俺も愛してるよ……」



朝までずっといろんな話をした。
家族として過ごしてきた
たくさんの思い出


その中でいつしか芽生えた
二人がひたすら
自分の中で隠し通してきた想い


初雪の日

それも誕生日を控えて
ひとつに合わさった。


これから誰にも気づかないように
この恋を守っていく


絶対に失いたくない



だから・・・
勇樹・・・ごめんね・・・・。



私は悪魔になるんだ……。
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