禁断の恋はじめます
啓吾からメールが来た。


『風邪うつるから
しばらくは来るなよ……』



『会いたいよ…
風邪なんてひいて
バカじゃない……。』


『ごめん…ごめん…
早く治すからさ
とりあえず今は寝かせて~』


「まったく~~」


こんな近くにいるのに…


リビングに降りていくと
ママが水枕を作っていた。


「すごい熱だわ……。
やっぱインフルエンザかな~
薬は飲ませたから
あさってには熱もおさまるわね。」



そう言って
マスクをつけて二階の階段をあがっていった。



「おにいちゃんの注射嫌いは
誰に似たの?
パパ?」



「あ…あ…あ
パパ……だよ……。
パパちっこいとき
注射が大嫌いだったよ・・・。」



「やっぱ~
だよね~ママは痛いの結構
大丈夫なのに
犯人はやっぱりパパか~~」



「じゃあ
パパも冬が嫌い?」



「パパもママも大好きな季節だよ。」



「朱奈も大好き~~!!!
やっぱ親子だね~~」


私はパパに抱きついた。


「だけど…啓吾は
冬が嫌いなんだって……
怖いって言うんだよ………。
こんなにキレイなのに変だよね~~」

< 82 / 443 >

この作品をシェア

pagetop