禁断の恋はじめます
それから三日は
受験生の私は啓吾の見舞には
行けなかった。


終業式の日
やっと啓吾の面会許可がおりた。


クリスマスイブ

部活の勇樹と夕方約束をしてたから
学校帰りまっすぐ
啓吾の入院してる病院に出かけた。


 やっと会える

嬉しくて仕方ない~
足もとも踊る


だって一週間以上あってない。



啓吾もきっと会いたがってるよね



病室に入る。


同室の人たちが私を見た。


「失礼します…。」

奥のベットに向かうと
啓吾の姿はなかった。


「あれ…?」

私は思わず声を出した。



向かいのおじさんが

「また可愛い子が来たぞ~
にいちゃんはなかなかの女泣かせだな。」



その声にちょっと
ピキッときながら


「妹です…。
兄は検査ですか?」



「あれ~妹さん!?
それは失礼~~
にいちゃんなら可愛い彼女と
出ていったよ。」



 彼女・・・


「毎日来てるんだよな~
健気だよな~」

他の人がそう言った。
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