禁断の恋はじめます
しばらくベランダで頭を冷やした。


さっきはやっぱ…
言いすぎたよね……。


そのまま啓吾の部屋の窓を
ノックした。



しばらくしてカーテンを開けて
啓吾が顔をのぞかせた。



  ドッキ~~ン!!!


今まであたりまえの
行動にも
私の胸は高鳴ってる。




「何だよ……。」

不機嫌そうな啓吾が
ベランダに出てきた。



「ゴメン…さっきはゴメンネ……。
最近 なんだかイライラしてて
啓吾には関係ないのに
あたってしまって…
ホントごめんなさい……。」



啓吾に頭を下げた。



「わかったよ……。
最近変だから心配してたんだ。」



  ドキン…ドキン…


「朱奈も年頃ってやつ?」


私の顔を覗き込む。


「ウッサイ…啓吾…」
また憎まれ口


だってそう返さないと
私のトキメキ感が啓吾に
知られてしまうから



「ホラな~
やっぱおまえ欲求不満だな~
イライラストレス体に悪いぞ~」


私から離れて
ユニフォームの型をパンパンたたいて
直していた。


  だって…

啓吾にのぞきこまれただけで
こんなにドキドキして……


私の気持ち
バレたら啓吾だって困るでしょ?
< 9 / 443 >

この作品をシェア

pagetop