禁断の恋はじめます
勇樹に買ってあげたのは
紫色のマフラーだった。


包みを開けながら
勇樹はすごく楽しそうで
マフラーを手にしてまたニッコリと微笑んだ。



私へのプレゼントは
ピンク色のホワホワの手袋で



私は勇樹の首にマフラーを巻いて


勇樹は私の手に
手袋をはかせてくれた。



「ありがとう~
めっちゃ可愛い色だけど
私…大丈夫?
こんな色似合わないって
敬遠してたんだけど……」



「俺の中では朱奈はいつでも
ピンク色だよ……。
ちっこいときからずっと…
そのほっぺの色がキレイだなって思ってた。」




「私ね…リンゴって言われるの。」


私は思わず頬をおさえた。



「俺 リンゴ大好きだよ。」



勇樹の唇が私の頬に触れた。


私は目を閉じて
その感触を楽しんでいる。



「まだ…寒いか?」

勇樹の声がかすれた。


「うん……。」



勇樹と絨毯に横になった。
モコモコの毛布を二人の体にかけた。



「あったか~い」


私が笑うと


勇樹もニッコリ笑った。



  これが…一番幸せな居場所

そう思った。
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