禁断の恋はじめます
「さ~勉強しようか~」


勇樹が唇を離して起き上がった。


「え?」

私も身体を起こした。


「受験生だろ?春から一緒に同じ学校
通えるように 俺も微力ながら
手伝わないとな~」



勇樹の笑顔が眩しかった。



  ごめんなさい…裏切ってます…



「勇樹…ありがと…」



  だけど勇樹に癒されてます……



「じゃ 俺も…ありがと……」



  ありがとうの意味が違うんだよ



その夜は勇樹と受験勉強をして
メリークリスマスを過ごした。



携帯がバイブで何度か揺れていた。



それが啓吾なのはわかったけど…
この時間は勇樹のためだけに
過ごしたかった。



勇樹の教え方はわかりやすくて
たのしくて


そして……
罪悪感で…



心が痛かった。




彼氏と過ごす 初めてのクリスマスは……

神様が怒っている気がした。



  
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