アヲイモリ
そして、今から一週間前。
ピンポンパンポーン
『小崎素子さん、小崎素子さん。至急職員室に来てください』
お昼ご飯をゆっくり食べていた時に、学校の放送で突然呼び出された。
「えっ、私!?」
「あははっ。素子何かやらかしたね?」
「いや…そんな覚えはないけど。行ってくる」
私は小走りで職員室へ向かった。
「あ、素子!」
担任の山田先生が私を手招きした。
「何ですか?」
「…素子、落ち着いて聞いてくれよ」
先生は重い口を開いた。
「────実はな、」