秋葉原パラダイス
私はメイドさん


「あゆちゃんの
 将来の夢って何?」

「メイドさん!!!
 秋葉原のお姫様!!」

「何それ~きもちわるいっ!
 ぶりっこ!!」

メイドさんってぶりっ子なの?
秋葉原のお姫様はぶりっこなの?
あゆは思った。
私が思ってるのは違う。
私の【好き】がいっぱいな
秋葉原へ行きたいだけ。
初恋も二次元だったし・・・
部屋はオタ部屋・・・
学校でも浮く存在・・・

そんなのはもう嫌だぁっ!!
そう思ったあゆは
高校卒業で
秋葉原へ行く事にした。
そこでお姫様になってやる!

と言う願望を抱いてから
10年・・・
あゆは秋葉原のはし
だった。
憧れのメイドさんには
なれました。

が!!全然指名されず
思っていたのとは違うのです。

「おかえりなさいませ!
 ご主人様!」

そのお客さまは
何故か私を指名した。

「ありがとうございます
 ご主人様!」

「・・・水」

何でかな。
せっかく指名したのに
水ってぇ~!!!

「ご主人様
 お水はすいませぇん
 あゆのみるくてぃーは
 どうですか?」

「・・・じゃあ、それで。」

「ありがとうございますっ」

何か感じ悪い客・・・
と思いながら
接客をしていたら
その客が

「二次元のめろんちゃん・・・」

ぼそっとつぶやいた。
ああそうか。
私を二次元のめろんちゃん?
に似ていただけか。
あーあ、つまんないの。

帰りにとらのあなでも寄って
新作の同人誌買おう。



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