桜色の恋
正直予感はしていた


だからなのか 別れ話をされても余り驚かない自分に小さく笑った


薫とは大学時代1年付き合った
同じサークルだった事が縁で自然に恋人同士になった俺達に友人の楓は


「蓮に向いていない」


と言っていたけれど結構俺は薫に夢中だった


週末は互いの家に泊まったり一緒に旅行にも行った


そんな俺達の関係を変えたのが俺に警察官採用通知が来てからだった


俺は薫になかなか言えないでいた
なぜなら薫は実家に帰り地元の中小企業で事務職の内定をもらっていたから

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