桜色の恋
薫は当然俺も地元での就職を考えていると思っていた様だった


しかし実際に俺が選んだのは隣の県での就職
しかも転勤族


薫には随分泣かれたけれど俺はできる限り気持ちを伝えてきた


警察官になる事は自分の夢でもあったから、彼女には理解して欲しかった
理解してくれると思ってもいた


けれど俺の思いとは逆に話せば話す程溝は深まり次第に心が離れて行った


薫は俺の選んだ道を応援してくれない…
その事が深く俺の心にシコリを残したんだ


次第に間隔が開く電話連絡
互いに気まずい雰囲気は感じていた
そして今それが決定打となった
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