弱く儚いモノ達へ
「俺は亮。俺も好きに呼んでや。」
博貴とすばるの会話を遮るように自己紹介をすませる亮。
「でお前は?そこでメソメソ泣いてるお前や。」
隆平に視線が集まる。
「ぼ…僕は隆平。」
腕で涙をぬぐう。
「君は?」
ずっと黙って座っている忠義に声をかける。
「忠義。」
無関心そうに答える。
「これで全員かな?」
「まだ一人おるで。」
忠義の大きな身体の後ろに座る小さな影。
「お前は?」
ニコニコと笑っている章大。