弱く儚いモノ達へ
   






鏡の前。
上半身裸の状態で鏡を見つめる章大。
胸には無数の傷跡。




「…し…死ぬことなんて…。」
   


大粒の涙が頬をつたう。





「…怖くないで…。」
   





鏡に映る自分の姿を見つめる。





「…そ…その傷…カッコええやん…。」
   




鏡の中の自分の傷跡に手をあてる章大。
必死で作り笑いをこぼす。







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