倦怠期物語
離婚したいのか?

そんな願望も以前はあったし、夫婦で話し合ったこともあった。

その時はまだ、小学生の子供がいるので、やがて大きくなったら(高校生ぐらいになったら)考えようとの結論が出て、このままの生活を続けることにした。

妻の仕事は看護師。
主任をしている。
収入は俺とたいして変わらない。
だからだろう。妻は冷静だった。

俺の意見を冷静に受け止め、「仮面夫婦」としての生活を受け入れた。
やがて来る離婚後の生活も、収入もあり自立した女性だから、難なくやっていけるだろう。

「未来の離婚約束」を取り決めてからは、穏やかな生活になった。
< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop