~アイシテル~

出会い

「あ~、疲れたぁ。」

「お疲れ様、花梨ちゃん相変わらず上手だったね!」

「お疲れ様です、先輩の方が上手でしたよ!!」
私、大友花梨。
中学2年生。
1つ上の先輩と三味線習ってます!
今日は納涼祭で演奏して来ました。

「花梨ちゃん、用事あるから先に帰るね。」

「はぃ、お疲れ様です。」
そろそろうちも帰ろう。

花梨が会場を出ようとしたその時!!

「大友~!」

「えっ!?」
誰だろう…?

「俺だよ、拓馬、吉崎拓馬!」

「ぅそ!?拓馬先輩!?」
拓馬先輩は中1の時にお世話になった先輩。
今も時々メールしてる。

「どうして拓馬先輩がここに?」

「先輩と遊びに来た!」

「先輩…?」
高校の先輩かな?

「あっ!ほら、先輩ってあの人!!」

「えっ!?どの人?」

「桜ケ丘高校の制服着てる人だよ!」

拓馬が指差した先には、少し制服を着崩した
見るからに野球部って感じの高校生がいた。

「悠雅先輩~」

「えっ!?呼ぶの!?」
呼ぶ必要あるのかなぁ…?

「ん?拓馬、何かあったか?」

「先輩、こいつ俺の後輩です。」

拓馬は花梨のことを紹介し始めた。

「俺、西沢悠雅。野球ばっかしてる!(笑)よろしくな!」

「あっ、はぃ。」
予想通り、野球部だったな。

「名前は?」

「大友花梨です。」
何で自己紹介してるんだろう…?
話し終わらせて帰ろう。

「あの~、もぅ帰らないと…。」

「確かに、暗いしな。」

「はぃ…。」

「家どこ?」

「えっ!?」
何で家何か聞くんだろう…?

「送ってくよ!」

「そぅだよ!お前危なっかしいから先輩に送ってもらえ!!」

拓馬が送ってもらうようにすすめている。

「じゃあ、お願いします。」
拓馬先輩が言うんだし…。
危なっかしいのは事実だし…。

「よし!行くか!!」

「はぃ。」

花梨は拓馬の高校の先輩、
悠雅と帰ることになった。
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