トリップ

「な・・・何でいきなりそんな事聞いてきやがるんだよ!」
「いきなりやなくて、話を戻しただけやて。さっきおった変な奴ら。アイツら来た時ケイラ焦っとったけどさ。」

図星だったのか、ケイラが目を泳がせる。

「・・・まあ、無理に聞く気はあらへんけどさ。」

聞くとまた厄介な事になりそうなので辞めておいた。
窓の外を見てみると、さっきの奴ららしき男が2人うろついていた。

「---ッ!まだおる・・・」

このままケイラを外に出すのは危険だ。
しばらくここにかくまって置こうとキャプテンは思うと、すぐに台所に向かった。

「しばらくここにおりゃあ。外で暴れられても危ないし。ついでに昼飯でも食って行きやあ。」
「・・・殺し屋を、かくまうのかよ。」
「仲いい子は信用できるで。」
「お前なあ・・・」

呆れ顔でケイラも台所についてくる。

「つうかお前料理できるっけ?」
「失敬な。家事は得意中の得意や。」
「ふぅん・・・ま、心配だから俺も手伝う。」

そういわれるが、心配は無用。
何の失敗もなくオムライスを作り上げた。
2人分の皿に乗せると、ケチャップを上にかける。

「意外と出来るんだなお前」


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