トリップ
夏祭り
祭りの日当日、キャプテンはエリカの浴衣姿を目の前にした。
「うぉっ、綺麗やん」
「そう・・・かな?」
うんうん、とキャプテンは照れているエリカを見て心からうなづく。
「似合っとる似合っとる」
エリカの浴衣を見ながらキャプテンは言った。
キャプテンは紫色でアサガオ柄の浴衣に青色の帯で、エリカはピンク色の蝶柄に薄く柔らかい黄色の帯だった。
「んじゃあ、行こっか」
「もう1人は?」
「ああ、向こうで待っとるってさ。」
一体どんな人物だろうか、想像を膨らませるエリカと、どちらかと言えばエリカと同行できることを喜ぶキャプテンは、マンションを出て祭りの会場である神社に向かう。