トリップ
殺し屋と守り屋

絶対的妄想力


・・・キャプテンSide・・・・

絶対的とはなんだろうか。
私は頭を抱えた。(普段は「うち」と言うのだが、方言は分かりにくいので)
その事で授業の内容も全く頭に入ってこない。

というのも、悩んでいるのには訳があった。
時をさかのぼる事3時間前、自宅での出来事だ。

・・・・

登校までの時間が余っていた私は、今回のトリップの件についてノートを開けていた。
前の土曜日の事で、このノートにはヒントのような物があるのだろうと考えたからである。
以前は1話のコンビニのところまでしか書かれていなかったのに、もう今の場面まで書き込んである。
やはり、こうして送っている生活は、全てシナリオなのだろう。

「そういえば・・・」

私はふとあることを思い出した。
人物紹介で、ケイラの所で「絶対的身体能力」と言う言葉があった事だ。
さらに、自分の所にも「絶対的妄想力」とあるのだ。

「腐女子だけに妄想ってか・・・。」

可笑しすぎてつい言葉に出してしまう。
絶対的とは普通の意味で言えば「かなり強い力」と言う事になる。
身体能力のほうなら実際に見たからその凄さが分かるが、妄想をどう絶対的にしろというのだ。

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