トリップ
「勿論、ヤバイ電話が来た。」
「何?」
「・・・シャケの持ち主が殺されたらしい。」
何の動揺も無い顔で、ケイラは髪をいじりながら言う。
「マジすか?!・・・こんな短時間で!?」
「絶対に殺し屋の仕業だな。」
(いや、それ以外に何も無いと思うで・・・)
キャプテンがそう思っているにも関わらず、ケイラはナイフに手をやった。
「そいつ、外国から密輸された危険種なんだってよ。」
「き・・・」
キャプテンは息を詰まらせた。