トリップ

あとがき


やっと完結いたしました。ミクロ卿です。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。

私の中では一番の長編小説です。

「来た」「戻った」の組み合わせで最初と最後を上手くマッチできたことが、私の中では一番いい成果だと思いました。

キャプテンのキャラクターは、姿を言うと私に似せています。

普通の恋愛小説に沿った「普通の少女・太っても痩せてもいない」という設定から抜け出したくて、わざと男らしい特徴的な姿に仕上げました。

最初は、殺し屋守り屋も皆極悪非道なキャラだったのですが、それも過去に色々なトラウマを重ねてしまったことで、本当の良心が、キャプテンやエリカに出会うことによって心情が変わってきています。

キャプテンの「寂しい人を友達にしてしまう」というところは、本当はエリカのようになりたくて、自分のような人を増やしたくないと言う思いからの行動だったんです。


日常もあり、恋もあり、アクションもあり、今見返すと血の表現も多かったりと。


エリカは根っからいい人と言うだけのキャラクターにもみえますが、それがあって、今のキャプテンもあります。
ケイラは、荒れた不良のような所をたくさん見せていますが、実は一番「普通になりたい男の子」だったんですね。
シュンリは、親についていいと思わないところをいくつも持っていて、それでも、奥底に良心を持ち、本当はリクに似た負けず嫌いの女の子、また、サブキャラの誰よりも多く出てくるリクも、辛い過去を経験して、暗い人だったけれど、1人の存在に寄って素直になっていくところが、ちょっとでも見つけられました。

この物語は、偶然に偶然が重なって出来た日常の世界であり、恐ろしい体験もありながら、どんどんとよい傾向に心が向いていくキャラクター達の姿を描けてよかったです。短編続きの私がここまで持っていけたのは、興味を持って読んでくれた、また、応援してくださった人たちのお陰だと思います!







< 417 / 418 >

この作品をシェア

pagetop