トリップ
「どうする?終電やけど・・・」
「ドウシヨウ・・・」
シュンリもこんな事は予想外だったのか、キャプテンと同じく呆然としている。
「終電ってことは、明日までこーへんね。」
「・・・ソーダネ・・・。」
どうしようか、とキャプテンが首を捻る。
「ホテルでも・・・」
「オ金・・・2000円シカ持ッテナイ。」
「あら・・・」
ふざけたような言葉で真面目な声が出る。
しかし、ここからキャプテンたちのアパートは近い。キャプテンの頭にある考えが浮かぶ。
「じゃあ・・・うちの所で泊まる?」
「泊マル?イイノ?」
「うん。どうせうちの親遅く帰って来るし。」
「・・・。アリガト」
シュンリの表情が和らいだ。
いい子やんか。
キャプテンは内心で思うと、自分の部屋へと連れて行った。