貴女に捧げる夜
好きな人の幸せを願えるのが、大人なんだろうか?



たとえ隣にいるのが自分じゃない、他の誰かだったとしても、
それでも、好きな人には幸せでいてほしい。
と願えるのが、本当の大人なんだとしたら


僕は貴女に会って、



我儘で、泣き喚いてでも欲しいものを手に入れたがる子供に戻ってしまったんだ
ろう。


貴女と一緒にいられるのなら、
他に何もいらない。



貴女がいないと生きていけない



そう…泣いて縋って…




そんな情けない自分を知るのは、



まだ先のこと…
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