貴女に捧げる夜
僕は、ある北国の小さな街に生まれた。



父はサラリーマン。
母は専業主婦。
2つ年下の弟。
という、ごく平凡な4人家族。



少し内向的だったものの、
それなりに友人もいたし、
中学3年になる頃には、彼女も出来た。



お互い、付き合うのなんて初めてで、手を繋いで歩く事しか出来ない奥手な僕と
、恥ずかしそうに、少し後ろを歩く彼女。



卒業式に彼女の友達に呼び出され、校舎の裏に行くと、彼女が俯いて立っていた





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