貴女に捧げる夜
息を弾ませて、彼女の細くしなやかな身体が痙攣している。



どれくらいかはわからない。


僕は、彼女に言われるままに
腰を振り続けた。



カーテンを閉めた窓からは
薄らピンクがかった夕陽が漏れていた。



『も…だめ…』



彼女の手が僕から離れ、



勃起したままのペ〓スを中から出す。



長時間、温かい彼女の中に入っていたので、外に出すと少し冷たい感じがした。


『いきそうにない?』
『う…ん。よくわからないかも…』



挿入中も感覚なんてなくなっていて、
ただ、言われるままに動いていた僕。



暫く二人でグッタリとベッドに横になる。



『口でしてあげようか?』
『いいよ。大丈夫』



僕は彼女を抱きしめた。



まだ勃起したままのペ〓スが彼女の太股に当たる。



彼女は、それを太股に挟んで



”太股で挟むのも柔らかくて気持ちいいでしょ?”



と、口の端をキュッとあげて笑った。



僕の大好きな笑顔で。



それを見た僕はまた反応して


『元気だね』


と顔を見合わせて笑った。



暫して、玄関の鍵を開ける音がして
慌てて起き上がり服を着る。



帰ってきたのは彼女の母親で
仕事が随分早く終わったらしい。



他の家族は予定通り遅い時間に帰ってくるから、と



3人で夜ご飯を食べに行った。


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