貴女に捧げる夜
すっかり遅い時間。
一人自転車を走らせて家へ帰る。



『やっちゃったなぁ…』



声に出して呟いてみる。
照れくさくもあり
少し誇らしげでもあった。


ふと、違和感のようなものを感じたけれど、
気のせいだ。と打ち消す。



自宅に着き、”ご飯は?”と聞く母親の言葉に
”いらない”とだけ返し、部屋に閉じこもった。



ベッドに寝転び



今日のことを思い出し、僕の身体は
再び反応していた。



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