貴女に捧げる夜
この言葉に嘘はない。
僕は一緒にいるだけで
楽しかったし、
彼女の笑顔が大好きだった。



ただ
僕には自信がなかった。


彼女の中で果てることが
出来ない気がした。



僕を受け入れた時の
彼女の苦痛そうな表情が
脳裏に焼きついている。



痛いわけじゃない。


苦しいわけじゃない。



わかっているけど、
理屈じゃなく…
本能的に僕は受け入れることが
出来なかったんだと思う。


僕の下で乱れる彼女のことを。




< 39 / 118 >

この作品をシェア

pagetop