貴女に捧げる夜
授業開始の予鈴で我に返る。



結局、昼休みが終わるまで愛撫を続けていたようだ。


彼女はぐったりとした身体を
気怠げに起こす。



『リョータ、このまま帰っちゃおうか?』



カバンからティッシュを取出し
処理をしながら言った。



『ダメだよ。授業は出ておかないと』



“真面目なんだから”と口を尖らせる彼女。



< 46 / 118 >

この作品をシェア

pagetop