貴女に捧げる夜
屋上にゴミ箱はなく、
処理をしたあとのティッシュを丸め、手持ちぶさたに弄っている。



『捨てておくよ』



彼女からティッシュを受け取り、屋上をあとにした。



彼女を教室に送る。



“また帰りね”



と彼女は笑顔で言い、友達の輪に混ざっていき



僕はそのまま、元来た方向へと
足早に歩いていった。



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