貴女に捧げる夜
屋上で、
1人授業開始のチャイムを聞く。



握りしめていた丸めたティッシュを丁寧に開いた。



まだ完全に乾ききっていない。



彼女の愛液が、
少し糸をひいている。



透明だと思っていた愛液はティッシュの上から見ると、薄く黄みがかっていた。



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