貴女に捧げる夜
僕は、きっとどこかで隠れて見てるだろう、自分や彼女の友人たちを探した




校舎の影。
大きな桜の木の後ろ。



殺風景なその場所は、すぐに探す場所なんてなくなり、



勿論、誰も見つからず…



僕は彼女の走り去った方向を
追い掛けることも出来ずに、ただ見送った。



ごめん。



届くはずのない言葉を、ポツリと呟きながら。



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