\君と青空/
帰るか。
席をたち、雑に鞄を持って
教室を出たそのとき。
「あ、早崎」
呼ばれたほうを振り向くと
そこには担任が立っていた。
「ちょっとわりぃんだが、雑用頼まれてくれるか?」
「…だりぃからパス」
「たまには手伝いもしろよ」
「…んだよ、他のやつに頼めよ」
「断られました」
だろうな。
担任が雑用頼んでくるのも滅多にねぇし
まあ暇だし…。
しゃぁねぇな。
「で、何すればいいんだよ」
「おぉ、やってくれるか!
…進路室にある資料を職員室まで運んでくれるか?」
「はいはい、わかったよ」
俺は担任の後をだるそうについていった。
「じゃ、これ頼むな」
結構な量を指さされ
これ全部持ってくのかよ。
そう思いながらため息をつき
何回か往復しながら職員室へと運んだ。