\君と青空/
出会い(美亜視点)
――――――キーンコーンカーン…
「こらぁ、東城!!お前はまた遅刻か~!!」
2階の教室の窓から叫ぶのは
私の担任の先生。
そんな私は今校庭を走っている。
―――――コーン…。
「チャイム鳴り終わるまでには教室いくから!
これ、遅刻じゃないからぁ!!」
そっからは猛ダッシュ。
凄まじいスピードで階段を上がれば
曲がってすぐの教室へ入る。
「セーフ!!」
「何が"セーフ"だ!」
その言葉と共に、一発げんこつをくらった。
「矢田先痛いよ…」
殴られたとこを、すりすりしていたら
また殴られた。
「お前はもっと余裕持ってこれんのか!?」
「え~だって、睡眠て必要じゃん??てへっ!?」
ブリッコポーズをした私に
怒った顔からあきれた顔に変わった矢田先。
「後1分はやくこい!」
「へいへ~い」
「本当にわかってんのかぁ??」
「わかってるって!」
なんていいながら
鼻歌歌いながら席に着いた。
みるからに聞き流してそうなその態度に
矢田先はため息を零す。