\君と青空/
帰り道。
美亜はずっと俺にはなしかけてくる。
いや、ひとりでぺちゃくちゃ
喋ってるってのが正しいかもしんねぇけど。
そんな俺は
相槌しかうてなくて…。
「で、先輩きいてる?」
「あ、あぁ…」
「てかさ、先輩の家ってどこなの?」
「…この辺?」
「いやいや。何疑問系でいっちゃってんの。
もしかして間逆とか?」
「いや、そういうわけじゃねぇよ」
もう通り過ぎたとか、
いえねぇし…。
隣で肩を並べて歩く俺たち。
そしてコンビニの前で立ち止まった。
「あ……」
美亜が小さく声を発した。
その美亜の視線はコンビニじゃなくて…。
近くに溜まってる不良たちの姿。
ほらまただ。
あの屋上のときの顔。
あいつらを見つめるその顔は
やっぱりどこか辛そうで。
そして不良たちが俺らに気づく。
向こうも"あ……"みたいな感じな顔をした。
知り合い、なのか??