\君と青空/
涙(翔視点)
あの日から俺と美亜の仲は
急激に深まった。
放課後になると
一緒に屋上へ行き
一緒に空を眺めた。
だけどやっぱり。
時折みせるあの辛そうな顔は
美亜から消えることはなかった。
「先輩!!お昼一緒に食べましょ」
「おう」
こうやってたまに
弁当を持って俺のところへやってくる。
「あれ、またきたの美亜ちゃん」
「龍也さんもまたいるんですか?」
そして俺の連れの龍也とも
仲良くなりはじめ
つまらない学校生活が
楽しく思えだしてきた。
「あれ?…今日もうひとり?」
「あ、はい!あたしの親友の綾乃。
えへへっ、可愛いでしょ~」
美亜の隣にいた綾乃とかゆう女の子。
美亜同様、テンションがかなり高かった。
龍也・美亜・綾乃。
この3人、本当によく喋る奴らで
あんまり喋らない俺でも退屈しなかった。