\君と青空/
俺たち4人は学年が違っても
よくいるようになりだし、
それが当たり前にもなってきた。
気づけばもう5月が終わるころで…。
そんなとき、事件が起きた。
いつものように
俺たち4人は昼飯を食べていた。
「おい、北川!!ちょっと待て!」
「んだよ、うっせぇな」
今日はやたらと教室が騒がしい。
その原因がこの北川。
北川良太にあることがわかった。
北川はこの学校でも有名なほどの不良。
警察沙汰にも何度もなっている奴で
先生も手をやいていた。
「きちんとお母さんと話しろ」
「あ?うっせぇよ。あんなクソババァと話すことなんて
なんもねぇよ!!」
そのとたん、美亜がご飯を食べている右手が
ピタッと止まったのを
俺は見逃さなかった。
いつのまにやら北川のお袋さんも
その場にいて。
俺らや周りにいるやつらは
そのやりとりを注目していた。