\君と青空/

1番後ろの窓側の席に腰かければ
雑にバッグを机の上に置いた。



「見事な走りっぷりで!」


「ははっ。運動だけは任せてよ!」



あたしの前の席の、北上綾乃(キタガミアヤノ)が
話しかけてきた。




黒のロングの綺麗な髪が似合う
お人形みたいな顔をした綾乃。



綾乃とは、席が近くなったことがキッカケで
仲良くなった。





この不良ばっか通う学校に
黒髪は珍しい。



理由をきけば、



"染めたら髪傷むじゃん"
そういってた。





「んじゃあSHR始めるぞ~!
今日も全員出席だな!」




なんて先生がはなしてるにも関わらず

化粧してる人。
ネイルしている人。
ワックスで髪を整えてる人。
雑誌読んでる人。
トランプしてる人。



人それぞれしたいことしまくってて
この教室はうるさい。





いや、学校自体がうるさい。






だってそりゃあ…。





有名な不良高校だから。



< 3 / 64 >

この作品をシェア

pagetop