\君と青空/
1番後ろの窓側の席に腰かければ
雑にバッグを机の上に置いた。
「見事な走りっぷりで!」
「ははっ。運動だけは任せてよ!」
あたしの前の席の、北上綾乃(キタガミアヤノ)が
話しかけてきた。
黒のロングの綺麗な髪が似合う
お人形みたいな顔をした綾乃。
綾乃とは、席が近くなったことがキッカケで
仲良くなった。
この不良ばっか通う学校に
黒髪は珍しい。
理由をきけば、
"染めたら髪傷むじゃん"
そういってた。
「んじゃあSHR始めるぞ~!
今日も全員出席だな!」
なんて先生がはなしてるにも関わらず
化粧してる人。
ネイルしている人。
ワックスで髪を整えてる人。
雑誌読んでる人。
トランプしてる人。
人それぞれしたいことしまくってて
この教室はうるさい。
いや、学校自体がうるさい。
だってそりゃあ…。
有名な不良高校だから。