\君と青空/
「美亜、お前……」
「何?先輩!」
「血、垂れてんのすげぇ気になる」
「へっ?」
そう間抜けな声を出した美亜は
手を自分の唇の当てた。
「げっ、マジだ。ガーン」
俺は美亜の手を引っ張り
保健室へ連れてった。
ちょっと強引だったか?
「先輩、どうしたの?」
「え、あ、いや…。目やっぱ腫れてるし
みられたくねぇと思って…」
「ははっ、何だ怪我の心配してくれたと思って
嬉しかったのに…」
「や、ちゃんとそっちも心配…して、た」
だんだん声が小さくなってく俺を見て
大爆笑する美亜。
「先輩可愛いよ!」
「…てめぇ。男に可愛いとかいってんじゃねぇぞ?」
そうカッコよく言いながらも
自分でもわかるほど顔が真っ赤だった。