\君と青空/
「美亜、俺さ……」
―――――ガラガラガラガラ。
「東城、怪我大丈夫か?」
なんてタイミングで入ってきてんだよ。
こん野郎。
保健室に入ってきたのは
俺の担任で
さっきあの現場にいた先公。
「あ、大丈夫大丈夫!
余裕だし、こんくらい」
にこにこ笑う美亜にを見て
先公も笑みを零してた。
「…お母さん、帰ったの?」
「あぁ。…お前にとても
感謝してたぞ」
「…そっか」
なんて綺麗に笑うんだろう。
なんて嬉しそうに笑うんだろう。
「で、先輩何?」
「はっ?」
「さっきなんか言おうとしてたじゃん」
「あぁ、何でもねぇよ」
「何それ!」
…だっていえるわけねぇだろ。
"好き"
なんてさ。
てか俺もよく好きって気づいて
すぐ言おうと思ったよな。
後のことなんて考えてなかったし。